やっぱり、変態マゾヒストちゃんはどうかしてると思わざるを得ない…。
『格闘(ごっこ)して、玉を握られて負けたい。それを馬鹿にされたい』
あたしにとって何て好都合で何て楽しい提案なんでしょう。
思う存分、敗北感を味わって頂戴!
ごっこだから二人でじゃれてるみたいになったけど、軽くパンチしたり蹴ってみたり。
そして…。 見事急所に蹴りが入り、蹲る変態マゾヒストちゃん。
『立ちなさいよ!もうお終いなの?』
自分より年齢も身長も低い女性に見降ろされながら屈辱に耐える変態マゾヒストちゃん。
気力を振り絞って立ちあがる。
そこそ狙って更に蹴り!!
呻きながらベッドに倒れこんだところを馬の乗りになられ、急所をつかまれる。
あら、大変。
審判なんかいないから誰も止めてくれないわよ?
そして、部屋中に響き渡る男の絶叫。
たかが、こんな事で抵抗さえ出来なくなる男って情けない生き物よね。
少し力を入れただけで、しきりにギブアップしようとする。
やめてあげないよ。
今日は徹底的に負かしてやるつもり。
何でそんなに喚くの?
何でそんなに痛がるの?
何でそんなに泣きそうなの?
男のくせに!!
本当、男って情けない。
男じゃなくて良かったわ。
変態マゾヒストちゃんは脂汗まみれ、あたしはいい汗をかいて。
なかなかエキサイティングな試合(?)だったわね。